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懇談会・提言等

杉並区教育基本条例等に関する懇談会

 杉並区は「地域ぐるみで教育立区」を掲げ、教育に支援を惜しまない地域社会の実現をめざしています。  

  そのため、平成18年10月に、教育基本条例等の制定に向けて「杉並区教育基本条例等に関する懇談会」(委員13名/会長=小松郁夫:国立教育政策研究所教育政策・評価研究部長)を設置いたしました。

 懇談会では、区の教育の基本的理念を明確にし、これからの杉並の教育を地域ぐるみで進めるための拠りどころとなる、教育基本条例等の制定について検討するため、「教育基本条例等に何を重点的に盛り込むのか」、「どのような基本条例、憲章、宣言等にするべきか」といった課題に対して、「人づくり」、「教育に支援を惜しまない地域づくり」のために、誰が、何を、どうすればいいのか、といった視点から議論を重ね、平成19年9月19日に、議論の結果を取りまとめた提言が、会長から教育長へ提出されました。

 今後、この提言の趣旨を踏まえ、教育基本条例等の制定に向け検討を進めていきます。

問合せ先 教育委員会事務局庶務課計画担当
電話:03-3312-2111(代表)

懇談会提言、議事録、配布資料


教育基本条例等に関する提言(概要)

規定形式等

 条例、憲章、宣言の特徴や、長所・課題等について比較検討した結果、「行政機関や区議会等に対し、拘束力をもたせることができる」ことや、「行政の施策や取組みについて、区民が評価できる規定を盛り込むことができる」などの条例の長所を重視し、また、条例でも区民の自主性・主体性を尊重し、促すことはできることから、「形式については条例にすべき」としています。

条例の構成について

 一般的な条例のように、義務や使命を示して拘束力をもたせて区民をしばるものではなく、憲章・宣言的な理念を表す性格をもたせたいとの趣旨から、条例に前文を付し、そこに杉並区が目指す「教育立区」を支える基本となる考えを表すことが適当であるとの考え方が示されています。

前 文

 前文には、「人が育ち、人が活きる杉並区」を標榜する杉並区としての「人づくり」の基本的考えを記述することが適当とし、次の3点が述べられています。
@「人間として生まれてきたこと」を大切にする
A「人間性を発揮すること」を大切にする
B「社会性を発揮すること」を大切にする

本 文

 条例の制定目的や、「杉並の教育を考える懇談会提言書」(平成13年3月)に示された内容を基礎として、大切にしたい考え方を明らかにし、教育立区の実現に向けた基本的な考え方を表すものとします。続いて、家庭や地域、行政といった各主体ごとの役割と責務、人づくりに関する行政の基本となる、中長期目標と行動計画づくり、事後評価や検証の仕組み等を盛り込んでいくことが、本条例にはふさわしいとしています。

【条例の制定目的】

 この条例は、杉並区における教育(いわば「人づくり」)において、大切にしたい考え方や、そのために果たすべき家庭や地域、区役所などの行政機関、学校などの教育機関の役割などを明らかにすることによって、教育に支援を惜しまない地域づくりを進めることを目的に制定するものです。

【大切にしたい考え方】

@ 人として育てる 〜教育とは「人づくり」の営み〜
  人が生涯を通じて健全に成長していくうえで欠かせない、個を確立するための「自立心」と、社会の一員として必要な「公共心」とを、バランスよくしっかりと伸ばすため、徳性・知性・体力を磨き、「生きる力」を育むことが大切です。
A 家庭で育てる 〜親ほど先生たるものはない〜
  家庭は、教育(人づくり)の原点です。家庭が、人として生きる基礎となる資質や能力を育てる場となるように、その役割をしっかりと果たすことが大切です。
B みんなで育ち育てられる 〜人を育てることは自らを成長させる〜
  子どもたちを区民みんなの宝として、大人たち全員の目と手と心で、あたたかい愛情を注ぎ、大人としての範を示しながら、区民みんなで育てていかなければなりません。同じ地域で共に暮らす仲間として、互いに育ち、育てられる「共育(きょういく)」の関係を、地域のあちらこちらに作っていくことが、大切です。

【各主体ごとの役割と責任】

@ 家庭 〜教育の原点は家庭〜
 子どもに対する教育は、第一義的に親の責任であることを明らかにし、各家庭で、子どもとの接触の機会をできるだけ多くもち、乳幼児期からの心の教育やしつけの充実、成長過程に応じた教育(人づくり)を行うよう努めることとします。
A 地域 〜子どもは地域の宝〜
 区民(ここでは在住者をはじめ在勤、在学等幅広い人たち、NPO、企業等の団体も含めます)は、地域における教育(人づくり)の大切さを理解し、その取組みに可能な限り参画し、地域ぐるみで教育を進めるよう努めることとします。
B 行政・教育機関 〜すべての分野に教育(人づくり)という観点を〜
 区は、家庭や地域での教育活動が地域づくりの礎になるという考えのもとに、教育分野のみならず、福祉やまちづくりなどすべての分野において、教育(人づくり)という観点をもって施策を進めるよう、努めることとします。 学校をはじめとする区内の教育機関は、それぞれがもつ自主性を尊重されながらも、前文に掲げる「人づくり」の基本的考えを念頭に、区の取組みと連携して教育を実施することとします。

【人づくりに関する行政の基本】〜区における「人づくり」行政の基本となる取組み〜

この条例は、杉並区における教育(いわば「人づくり」)において、大切にしたい考え方や、そのために果たすべき家庭や地域、区役所などの行政機関、学校などの教育機関の役割などを明らかにすることによって、教育に支援を惜しまない地域づくりを進めることを目的に制定するものです。

@中長期目標と行動計画の策定    E就学前教育の充実
A施策の評価と効果検証 F学校教育の充実
B区民への理解浸透、意識啓発 G郷土愛を育む施策の充実
C家庭教育の支援  H行政機関相互の連携
D地域での教育活動の支援   

おわりに、懇談会の議論の中では、「教育」という言葉は言い換えれば「人づくり」であること、懇談会委員が考えまとめたことは、これまで人類が生まれて以来脈々と受け継がれてきた「人づくり」を、変化した社会状況をふまえて、時代に即した内容で改めて創出しようというものであることから、条例の名称について、「人づくり条例」とすることも一案であり、冠として「地域ぐるみ」、「学ぶ喜び、生きる喜びいっぱいの」といった表現を加える、との意見もあったことが付言されています。

※ 提言の全文、会議録等は、こちらでご覧いただけます。

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